|
近年、「多自然型川づくり」への強い関心が高まり、各地で美しく潤いのある自然景観や、生態系の環境保全と創出のための河川工法が、積極的に進められるようになって来ました。建設省より作成された「多自然型河川工法設計施工要領(暫定案)」には
|
|
1. |
自然がもつ多様性を尊重すること |
2. |
自然条件を規定する良好な水辺と水環境を保全かつ創出すること。 |
3. |
生態系が孤立しないよう水と緑でネットワーク化すること。 |
など、単なる自然保護ではなく、積極的に自然を再生しつつ水辺づくりを進める、という考え方を示しております。
この工法は、従来の根固めブロックにおける河床の安定機能と、川に住む生きものへの優しい生息環境と自然景観を創出するなど、多様な効果を持つように計画されたコンクリートと鋼材・木材・石材を用いた沈床工で、「多自然型川づくり」に広く活用できる工法です。何卒、御検討賜りますよう御願い申し上げます。 |
|
1. |
基礎ブロックは根固工としての効用を持ち、且つ魚類の休息・避難などの行動に適した陰影部と回遊口を設置しています。 |
2. |
方格材は加圧注入薬剤で防腐処理した間伐材を使用します。注入された薬剤は完全に固着され、河川に流出することがありません。 |
3. |
方格材表層部に、砂防板を敷設して土砂を中詰めし水生植物を繁茂させることができ、水辺に豊かな緑の自然と生きものへの優しい生息環境を創出することができます。 |
4. |
施工は縦ボルトへ方格材の組立てと、緊結のみの簡単な作業です。 |
5. |
基礎ブロックをポーラスコンクリートとする事により、水質浄化作用も期待できます。 |