◆衝突実験(補強土壁工法等上)◆
1.概要
目的: |
「Gr・L型擁壁」を補強土壁工法などの擁壁工の上に、車両用防護作設置用の独立型基礎として使用する場合を想定して、衝突荷重に対して「Gr・L型擁壁」の安定性と強度特性を確認するとともに、「Gr・L型擁壁」に設置されたガードレールは防護柵としての車両の誘導、転落防止等の機能が上手く発揮できるかを確認する。 |
実験実施日: |
平成15年2月6日 |
設置擁壁: |
Gr・L型擁壁H=500
9本(設置延長18m) |
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◆衝突実験(直接基礎上)◆
1.概要
目的: |
「Gr・L型擁壁」を直接基礎上に使用する場合を想定して、衝突荷重に対して「Gr・L型擁壁」の安定性と強度特性を確認するとともに、「Gr・L型擁壁」に設置されたガードレールは防護柵としての車両の誘導、転落防止等の機能が上手く発揮できるかを確認する。 |
実験実施日: |
平成15年10月23日 |
設置擁壁: |
Gr・L型擁壁H=1500
8本(設置延長16m) |
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2.共通条件
衝突条件: |
防護柵B種の衝突条件A(20tトラックによる衝突実験) |
実験実施場所: |
宮崎県日向市細島白浜実験場 |
テストコース全長: |
300m |
実験は「防護柵設置基準・同解説」及び「防護柵実車衝突実験マニュアル(案)」に示された衝突実験Aに準拠して実施した。 |
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3.衝突車両の挙動及び衝撃度
項目
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実施結果
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備考
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車両総重量 |
20.0t
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実測値
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車両総重量時の重心高さ |
≒1.4m
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〃
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衝突速度 |
35.6km/h
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〃
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衝突角度 |
16.1°
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〃
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車両の最大進入工程 |
0.18m
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〃
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車両の挙動 |
安全に誘導 |
目視による確認 |
離脱速度 |
29.2km/h
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進入速度の82% |
離脱角度 |
約6.1°
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進入角度の41% |
ガードレール部材の飛散状況 |
なし
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衝撃度 |
75.8kJ
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実測値からの計算 |
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B種の衝撃度60kJの126%であった。
衝突条件Aの性能規定項目について全て満足した。
車両は衝突後の自走可能。
4.Gr・L型擁壁の安定性
衝突瞬間の最大変位: |
1.34mm |
残留変位: |
0.93mm |
擁壁の安定性に支障無いと言える。 |
3.衝突車両の挙動及び衝撃度
項目
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実施結果
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備考
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車両総重量 |
20.0t
|
実測値
|
車両総重量時の重心高さ |
≒1.4m
|
〃
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衝突速度 |
34.80km/h
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〃
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衝突角度 |
15.96°
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〃
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車両の最大進入工程 |
0.14m
|
〃
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車両の挙動 |
安全に誘導 |
目視による確認 |
離脱速度 |
28.86km/h
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進入速度の83% |
離脱角度 |
約6.98°
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進入角度の44% |
ガードレール部材の飛散状況 |
なし
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衝撃度 |
71.2kJ
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実測値からの計算 |
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衝撃度はB種の衝撃度基準60KJの119%であった。
衝突条件Aの性能規定項目について全て満足した。
車両は衝突後も自走可能。
4.Gr・L型擁壁の安定性
衝突瞬間の最大変位: |
0.32mm |
残留変位: |
0.31mm |
擁壁の安定性に支障無いと言える。
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